オンライン販売の競争が激化する中で、自社の公式オンラインショップのみでの販売では売上の伸び悩みを感じる企業も多いのではないでしょうか。そこで、外部のEコマースサービスを併用し、複数の販売チャネルを活用することで、売上の向上を目指すことができます。本コラムでは、外部Eコマースサービスを(ショッピングモ―ルなど)利用するメリットと、その際の注意点について解説します。
外部Eコマースサービスを利用するメリット
販売チャネルの増加による売上向上
自社の公式オンラインショップに加え、外部のEコマースサービスを利用することで、販売チャネルを増やすことができます。複数の販売経路を持つことで、より多くの顧客に商品を届ける機会が増え、結果として売上の向上が期待できます。
新規顧客の獲得
各外部Eコマースサービスは、それぞれ独自の集客方法や決済の利便性を持っています。そのため、自社の公式オンラインショップではリーチできなかった顧客層にもアプローチが可能です。例えば、
- サブスク型のEコマースサービスで新しい顧客層を獲得
- SNS連携の強いプラットフォームを活用し、SNS経由の購買を増やすなど、ターゲットの広がりが期待できます。
SEO効果による検索性向上
外部Eコマースサービスから公式オンラインショップへ被リンクを受けることで、自社サイトの検索エンジンでの評価が向上し、検索結果の上位表示が期待できます。また、外部サービスに出品することで、ユーザーが公式オンラインショップを訪れるきっかけを作ることができます。
外部Eコマースサービスを利用する際の注意点
一部の商品を選定し、公式オンラインショップへの誘導を意識する
外部サービスに全商品を出品すると、顧客が公式オンラインショップに訪れる機会が減る可能性があります。そのため、外部サービスのコンセプトに合った一部の商品を出品し、公式サイトでのみ購入できる特典を設けるなどの工夫をすると、公式オンラインショップへの誘導がしやすくなります。
コスト管理を徹底する
外部Eコマースサービスには、月額利用料や販売手数料がかかるものもあります。販促ツールとしての側面が強いため、
- 月額無料または低額で利用できるものを選ぶ
- 取り扱う商品の価格帯と手数料のバランスを考慮するなど、費用対効果を考えて運用することが重要です。
受注・発送オペレーションを統一する
外部サービスごとに受注や発送のフローが異なると、運営の負担が増える可能性があります。そのため、
- 自社のオペレーションと大きく異ならないプラットフォームを選ぶ。
- 一元管理ツールを導入し、効率的に運用するなど、業務の負担を抑える工夫が必要です。
外部Eコマースサービスを活用することで、販売チャネルの拡大、新規顧客の獲得、検索エンジンでの評価向上など、多くのメリットがあります。ただし、すべての外部サービスを活用すればよいというわけではなく、適切なサービスを選び、公式オンラインショップとの連携を意識した戦略が重要です。コストやオペレーションの負担を抑えつつ、効果的に活用することも一つの選択肢として検討するとよいでしょう。