ご存知通り、パソコンなどのIT機器(デバイル)は、OS(オペレーティングシステム)という基本的なソフトウェアで実際のマシンを操作しています。Exelなどの仕事で利用するソフト、OutLookなどのメール送受信するソフト、Firefoxなどのインターネットを閲読するソフトは、そのOS上で利用するように設計されています。要するにOSは、アプリケーションを利用するために必須のソフトです。
スマホやタブレットというデバイスにおいては、Apple社製品で利用されるIOSや、Google社が主導するAndroidといったOSが主流となっていますが、パソコンのOSとなると、ほとんどがWindowsです。IOS他を多めに見たとしてもシェアが15%を超えることはないでしょう。法人を主体としたビジネスユースに限ると、Microsoft Officeの利用の関係で、さらにWindowsのシェアが高くなります。
そんなWindowsは、1985年に誕生しましたが、本格的に現在のような使われ方をするようになったのは、1995年のWindows 95の登場からです。Windows 95の普及が、メールやネットで情報を入手し、Officeなどのアプリケーションで加工してアウトプットする、という仕事のスタイルが一般化した、きっかけになったのは間違いありません。
その後1998年にWindows 98、2000年Windows MEを経て、2001年Windows XPがリリースされました。Windows XPは、その後2007年のWindows Vistaが出るまでこのIT激動期に5年に渡って君臨しました。その間パソコンでの情報処理は圧倒的にMicrosoft社製品の利用という構図が確立しました。
さらに、携帯電話やスマホは登場する時代になり、特にモバイルにおいては前述しましたIOSやAndroidが台頭するのですが、会社の事務所に置かれたパソコンの中身はWindowsのままでした。2009年のWindows 7、2012年のWindows 8を経て、そして、ついに2015年にWindows 10が誕生しました。
Windows 10は、リリース後Windows XPと同様に現在までかなり長い期間、変更されていません。そろそろ、後継のOSが出るのではないかとも思われるかも知れませんが、Microsoft社では、Windows 10を最終的なOSとしており、今後は、要はオンラインでバージョンアップしていくので、OS自体の変更せずに利用し続けられると言っておられます。
そうでなれば、ユーザーはこれまで2、3年毎のOSリリース時のたびにバージョンアップしたり、利用できなくなるアプリケーションのケアや、メカ的にはまだ十分使えそうなパソコンを買い替えたりすることがなくなり、ほっとできます。
と、言いたいところですが、結局パッケージを買い替えるということはなくなりますが、Microsoft社の開発の段取りで、半自動的にバージョンアップされ、適合しないアプリケーションは、随時利用できなくなってしまうようです。現在でもAppleのiPhoneは、こういうパターンですので、こういう仕打ちには、もう慣れていると言われればそうかも知れません。
この背景には、2009年にリリースされたWindows 7が、10年以上経ち現在サポート切れになった今も、20%程度利用されており、セキュリティ的に大きな問題になっていることがあるのではないでしょうか。サポートが切れいるから自己責任といいながらも、どこでもネットで繋がる時代です。サポートされていないOSを利用するパソコンから会社や関係するネットワーク全体をリスクに晒すことにもなりかねません。こういった状況で、何の対策もしないのは、感染病が流行しているのに「俺は大丈夫」とマスクしないでいるのと同じようなものです。Microsoft社や他のベンダーへも色々言いたいことはありますが、インターネットに繋がったパソコンを利用する以上、ある程度理解していかないといけないですね。
Windowsの略歴
1985年 Windows 1.01
↓
1995年 Windows 95 (現在に近いスタイルのバージョン)
(3年)
1998年 Windows 98
(2年)
2000年 Windows M.E.
(1年)
2001年 Windows XP (Microsoft長期政権樹立)
(6年)
2007年 Windows Vista
(2年)
2009年 Windows 7 (サポート終了しても20%程度のシェア)
(3年)
2012年 Windows 8
(3年)
2015年 Windows 10 (最終バージョン?)