ウェブサイトというのは、メディアとして雑誌(マガジン)に一番近いと感じる時があります。もちろん、ウェブサイトはインターネット上に掲載される情報で、雑誌はペーパー(紙)に印刷されたものという違いはあります。ただ、雑誌と同様の紙の印刷物の書籍(本/ブック)と比べた場合、雑誌は性格として書籍よりウェブサイトに近いのです。
書籍は、小説のような読み物にしても論文にしても基本的に一番最初から読んで、全体を読むことで意味がわかる(有用なものとなる)ものです。ストーリー、目次に従って整然と論述される構成になっています。
一方、雑誌は、最初から目次どおり読んで行くこともありますが、多くの場合、その時の読者にとって大切な記事(コンテンツ)から先に読みます。さらに、広告すらその読者にターゲットを合わせたものが挿入されており、広告自体も雑誌の有用な情報でもあります。ですから、必ずしも整然とした構成でつくられているわけではないのです。
もちろん、ウェブサイトを作成する際にディレクトリ(樹状構造)で論理的には構成しないと作成は出来ないわけですが、ユーザーの使い勝手を考えると、雑誌のように読者の使いやすさを優先したデザイン構成が求められます。
多くの人が知りたい情報を何クリックもしなくてはならない深い階層にしないことも、どのページにもあるグローバルメニューが設置されていたり、トップページにはバナーとして特別扱いされて再掲載されているコンテンツがあるのも、書店並んでいる雑誌の表紙をイメージすれば理解できるでしょう。