写真は、大阪の地下商店街で見かけたお閉店告知のシャッターの張り紙です。手書きの上、移転先もないのがもの悲しさを醸し出しています。商店街やモールの閉店はよくある話で、しばらくすると、また別のお店が出店します。まるで森林で古木が枯れた後、新しい芽が出てくる自然の循環のようです。
しかしながら、最近は事情が違ってきました。地方都市や大都市圏郊外ではこの循環がうまく機能せず、ずっと閉店したままになってしまうことが多くあります。そのうち近接する店もどんどん閉まって、最終的にシャッター街になります。言い表すとすると「商店街の砂漠化」とでもいうべきでしょうか。
お隣りの店が相互にお客を呼び合うことで商店街は成り立っています。たとえ、競合店があったとしても「あそこに行けば。。。」とトータルとして来客総数はむしろ増えたりもするのがモールモデルですから。地域のマーケットの変化、既存事業者や住民の事情?、、、さまざまな理由がありますが、残念ながら高齢化、人口減の現状では「砂漠化」はどんどん進んでいってしまいます。